(6)
 待ちに待った出張の日が来た。
 こんなに東京出張を待ちに待ったことは未だかつて無い。
 東京駅の待ち合わせ場所には、ごく普通の仕事用スーツを着たTさんがうれしそうに待っていた。
 不倫?のかけらもなく、「子供さん大丈夫?」と聞いてしまう。
「うん、○○の怪一つ新しいの買って預けて来たから大丈夫。
 それにMさんのプロジェクトと日常の業務が最近多くて、私、しょっちゅう、夜も遅いんだよ。」
「そっか、それは悪い悪い。」と完全にリラックスムードになった。
 その後、列車を乗り換え、目的地に到着。
 荷物を預け、チケットを受け取り、中に入る。(インパーク??)
 私たちは同じプロジェクトに取り組んでいることもあるし、TDLというのは私たち弱小業者がイベントを開催するにしても学ぶ物は多い、と言い訳はちょっとだけ頭に隅に用意した。
 二人で並んで歩くと最初の3分だけは、そういった雰囲気だった。
 しかし5分たつと、Tさんは無邪気にも、「ねぇせっかく来たんだから手つないでも良い?」と聞いてきた。
「ちょっと恥ずかしいけど、良いよ。(えい、どうにでもなれ!)」という感じの私。
 私たちはそんなに時間も無いのでTさんのリクエストにだけ応えるよう園内を回る。
 ご機嫌のTさん。そのうち、辺りはすっかり暗くなり、夜のショーが始まる。
 私たちは、ベンチの後ろに柵?に寄りかかるように立って見ていた。
「あーー、良いなぁあの人達、今キスしてた。」
「・・・・・・」
「ねぇ、なんかみんなキスしてない?」
「そうだね・・・・」
「良いなぁ・・・・・」
 各種の葛藤が・・・。しかし本能には勝てる訳がない。
「私とでも良いのかい??」
「・・・・・・」
「ちょっとしようか。」
 そのままこっちを向いている。ちょっとだけ唇にキスをしてみた。
「Mさんありがとう。もっとしても良いよ。して欲しいな。」
 そこまで言われては止められない。Don'tStopMeNOW!byQUEEN
 やさしく片手で肩を抱きつつ、唇を寄せる。
 外でキスするなんて何年ぶりだろう、と思いながら、自らの下半身に電流が走るのを覚える。
 その後は、下唇、上唇をそれぞれ交互に挟んでみる。さらに、少しだけ舌も入れてみる。全く抵抗無く舌は受け入れられた。
 ここまできっと10秒か15秒の僅かの時間だっただろう。
 ここで、私の理性が働く。さすがに田舎育ちの私はそれ以上はできない。
 とりあえず、手をぎゅっと握ったまま、そのままショーを見て、その後もぶらぶらと歩きながら、食べながらTDLを楽しみ、閉園の時間が近づいた。
 モノレールを一駅乗ってホテルに向かう。その間、私は重大なことを思い出す。
 今日の宿泊はツインを予約してあることをまだTさんには告げていなかったのだ。
(7)
 ホテルに到着してチェックイン。
 私は、夫婦としてTさんの分は適当な名前を記載する。
 ポーターさん(?)に荷物を持ってもらい、部屋へと案内される。
 これからどうなるんだろう、と期待と不安で私はドキドキである。
 部屋に入ってびっくりされるよりは、ということで、エレベーターをおりる際、「今日はツインしか無かったんだ。」と耳元で告げる。
 Tさんは、ごく普通に「ここってシングル無いんじゃないの」と小声で応える。
 特段怒っている様子はなかった。
 案内されて部屋に入ると、この時間帯なのに、丁寧に部屋の説明をはじめようとする。
 とりあえず、疲れているから、とお断りした。
(その直後、時間稼ぎにそんなことしなければ良かったと後悔する。)
 実際、その後、どう展開しようか私には何も考えは無かったのだ。
 ベッドに誘って良いの???どうなるんだ私達は??私は洗面スペースで寝るのか??
(8)
 ホテルマンが部屋を出て行くと、私のことなど全く気にすることなく、薄手のコートを脱ぎ、ハンガーにかけ、窓際に移動するTさん。
 私が少し困っていることなど全く気にしていない。
「窓から海が見えるんじゃない?」(TDLが見える側は既に予約できなかった)
「ねぇねぇ見てみて?」と外を指で指す。
「どれ?」と私はTさんの後ろに立つ。
 ちょうどTさんの右肩が私の体の中心に来るぐらいの位置だ。
 頭はちょうど私の目の前ぐらいにある。少しだけ化粧と香水のにおいがした。このにおいで完全に私の理性は吹き飛んだ。
 両手で肩を抱くと、「さっきの続きしようか」といって後ろから少し前を向くようにTさんの体をひねらせ、唇にキスをする。
 もう、先程のような遠慮はしない。
 上唇・下唇をそれぞれ食べるように優しく私の唇で挟む。
 その後は、ゆっくりと舌を挿入し、歯茎を刺激し、さらに舌と搦め、唾液を送る。
 そんなキスを30秒ぐらい続けていると「はぅ」と声が漏れた。
 こんどは、Tさんの体をゆっくりとこちらに向ける。ちょっと顔を見ると、
「Mさんって優しいね。」
 とTさんが話す。
 その一言にどう反応して良いのかとまどっていると、私の胸に寄りかかってきた。しっかりと受け止め、抱きしめる。
「ありがとう、今日は楽しかった。男の人にこんなに優しくされたの久しぶりかも。気持ちよくしてね。」
 と今度はTさんから唇を求めてきた。
 どのぐらいの時間、お互いの唇を貪っていただろうか。
 少し落ち着くと私の手はゆっくりと肩から少し下におりる。
 スーツの上着をゆっくりと脱がし、薄手のブラウスの上から胸をまさぐる。
 ブラジャー越しに、細い体にしっかりと付着した豊満な胸がわかる。
 まだブラジャーははずさない。ちょっとだけブラジャーの中に指を入れる仕草はしてみるが実行はしない。
 そのままキスを続けたまま、両手はむっちりとしたおしりへと下げていった。
 スーツのスカートをそのまま上にたぐりあげる。
 パンスト越しに、シェイプアップパンツのような下着が透けて見える。おしりを両手で大きく愛撫する。
 最初は手を大きくなぞるように動かし、その後おしりその物を大きく開いたり閉じたり愛撫する。時には、中心部に近いところをなぞってやる。
 しかし、肝心な部分にはまだ触れていない。
 キスをしながら、胸とおしりを愛撫しているとだんだんに声が反応する部分が明らかになり、少しじらしながらその部分を攻めていく。耳周辺とやはり乳首周辺が弱点のようだった。
 ブラウスは少しブラジャーがのぞけるぐらい、ボタンをはずしただけ。
 スーツのスカートはまくられたまま、というとてもそそる姿であった。
 これは私の好みである。
 その姿のまま、もう一度後ろから攻めたかったので、
「窓の外見てみようか」と声をかけ、窓を向かせる。
 そのまま背後から再び、胸に手を回す。
 今度はブラウスの前から手を入れ、ブラジャーの上端から乳首付近まで指を入れてみる。
 ほんの僅かの時間だけ、乳首自体を指先でつまみ、刺激を与えてみる。これはかなり感じる様だが、何度も続けず、じらす。
 スカートはおしりが全て出るくらい、まくり上げている。
 その状態のまま、バックでペニスを挿入するような模擬動作で、私の下腹部をぐりぐりと押しつけ、その後は何度かピストンしてみる。
「あぁ。」と声が出る。ストッキング姿がとてもそそる。
 今度は、そのまま私がしゃがみ込み、後ろから股間に顔を寄せていく。そのとき、
「Mさん、私たちシャワーも浴びてないね。私は朝浴びてきたけど。」
「じゃ、このまましようよ。いいかい?」
 こっくりとうなずくTさん。
 私は「少しおしりつきだしてくれる」とお願いし、素直に応じるTさん。
 陰部の辺りを鼻や口で愛撫してみる。若い女性とは違うような、いかにも陰部というような臭いがするが、嫌な感じではない。
 片手で胸を、片手で陰部を愛撫していると「私も気持ちよくしてあげたいな。」とTさん。
 Tさんをこちらに向かせ窓に寄りかからせ、再び抱き合いながら、キス
 手をちょっと誘導すると、私のペニスをズボンの上から少しぎこちなくさすってくれた。
「私みたいなおばさんでも、興奮してくれたのね。ありがとう。」とTさん。
「そんなことないよ、Tさん、きれいだよ。」と言いながら、ズボンのベルトをはずし、ズボンをさげ、脱ぐ。
 再びトランクスの上から、細い指で愛撫を受ける。
 今度は少し丁寧に、トランクスの生地越しにペニスを握るようにしたり、先端を重点的に攻められる。
 攻められながらも私は、胸をはじめ体全体を触るように愛撫を続ける。敢えて履かせたままだったスカートもいつの間にか落ちてしまった。
 お互い暫く立ったままだったので「ベッド行こうか」と声をかける。
「途中でごめんね、スーツだけ掛けてくるから、先にベット入ってて」とTさん。
 私はTシャツとトランクスだけになり、ベッドに横になる。
Tさんは、前をはだけたブラウス+ストッキング(透けるような黒)というとてもセクシーな姿で戻ってくる。
 ベッドの脇に来るとブラウスを脱ぎ、横に来る。
 その時、寝てしまう前の状態の乳房に愛撫がしたかったので、私は上体を起こし、Tさんをベッドの上にひざまづかせてゆっくりと愛撫しながらブラジャーをはずす。
 確かに20代とは違うがまだ張りは残り、形の良い乳房と、少し大きくはなったのだろうが上を向いて付着している乳首があった。

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