『やめて。お願い。妊娠しちゃうわ。』
理恵は、必死に体を抜こうとした。
理恵の頭をベットの端につけて、逃げられないようにした。
理恵の眼をみつめて、
「理恵、愛しているから。俺の子供を産んでくれ。」と言った。
理恵は抵抗しなくなり、マグロ状態になった。
ありったけのテクニックを使い、腰を振った。
おマンコの中のチンポの角度を確認しながら、クリちゃんを指で下から上へはじいた。
理恵は横を向いて歯を食いしばって、感じないように頑張っているが、子宮口は垂れ下がり、下半身は受精準備に入った。
おマンコはチンポを奥へ奥へと導き、ちんぽの先が子宮口に当たった。
子宮にダイレクト放出だ。
2年間の思いの丈を理恵の子宮に注ぎ込んだ。
チンポが脈打つ度、理恵の体が反応する。
精子を受け止めている証拠だ。
最後の一滴まで吐き出た。
念をいれて、精子が奥深く届くように理恵の腰に枕をいれて、腰を浮かせた。
10分ほどして、理恵の体から離れた。
理恵の膣から精子は流れて来なかったが、理恵の目から涙がこぼれていた。
九州の福岡に住み始め、理恵と連絡を取ろうとしたが、
理恵は職場を辞め、携帯も変えたようであった。
こちらから、理恵とは完全に連絡が取れなくなってしまった。
理恵との会話や理恵の逢瀬の思い出に耽っていると、
一人ぐらしのアパートに、人が訪ねてきた。
真紀だった。
『賢治がいなくなって、寂しくなったから、来ちゃった☆。』
『びっくりさせようと思い、急に来たの。』
その晩、私は真紀を愛おしく生のまま抱いた。
真紀は妊娠した。
真紀と結婚した。
話はこれで終わらない。
九州には5年間いた。
関東に戻ることになった。
関東でマンション住まいを始めて、長男も幼稚園に通うようになった。
二男はまだ、ハイハイを始めたころだ。
ありきたりな、幸せな家庭を築くことができたと思った。
息子を幼稚園の運動会を見に行くことになった。
小学校の校庭を借りて幼稚園の運動会をしていた。
二男は真紀の両親とビニールシートで遊んでいる。真紀のお父さんは孫が大好きみたいだ。
長男もこの小学校に通うのかなと思い、人ごみの中を周りを歩いた。
懐かしい視線を左側から感じた。
左の方を向くと、離れたところに、驚いた様子で理恵がいた。
理恵も私のことを見ている。
理恵との甘い2年間が蘇ってきた。
6年経ったとはいえ、右手の中指が感覚を覚えていた。
多少ふくよかになったが、肌の艶や黒のストレートヘヤーは全然変わっていない。
ただ、妖艶さはなくなり、すっかり落ち着いた感じである。
理恵は全てを理解したらしく、理恵が歩み寄ってきた。
『懐かしいね。』理恵から話しかけた。
「一年ほど前に帰ってきて、ここに住んでいる」ことを伝えると、
『そうなの、私もここに住んでいるのよ。偶然ね。』
『今日は娘の運動会に来たの。』とニコニコして答えたした。
賢治さんは?と言いたげだった。
「俺も息子の運動会に来たよ。」平静を装ってと言うと
ちょっと悪戯っぽく、理恵は言った。
『息子さんって、もしかして日向くん?日向くんは娘の菜緒と仲のいいお友達よ。』
『菜緒を産んだ時、前の旦那に誰の子供だと問い詰められたが、離婚した腹癒せに知らない人と寝てしまったと答えたわ。』
『奥さんは真紀さんね。真紀さんとも仲のいいママ友なのよね~ぇ。』
『私ね、3年前に結婚したの。できちゃった結婚だったけどね。』
『今の夫は良くできた人で長女を自分の娘のように可愛がってくれるわ。ごく普通の人だけどね。』
『でも、今は落ち着いているの。平凡な日常って幸せだよね。』
ニコニコして理恵は言った。
「菜緒って、それって、もしかして、」と言い掛けたところ、
『あそこに日向くんと菜緒と遊んでいるわ。』と理恵に遮られた。
向こうで日向と菜緒が遊んでいる。そのまた向こうに妻の真紀がいた。
日向と菜緒は母親に気付き、日向は真紀のところへ、菜緒は理恵のところへ向かった。
菜緒が理恵のひざ元にやってきて、甘え始めた。
『ねえ、賢治さん、菜緒のこと、抱っこしてあげてくれる?』と言った。
菜緒を抱っこした。二重の瞼で、眼に気品がある。整った顔立ちだ。
菜緒の可愛い手が私の背中に回った。
理恵が親密な距離まで寄り添ってきた。
理恵は静かに言った。
『あなたの娘よ。菜緒を抱いてくれて嬉しい。あなたとの2年間が一番幸せだったわ。』
やはり、菜緒はあの時の子供か。
3人の光景をなにも事情を知らない人が見たら、仲の良い親子と思うだろう。
私は理恵をみつめた。理恵も私を見つめている。6年間の想いが溢れそうになった。
『賢ちゃん。お姉さん、知っているの?』
理恵への想いが真紀の言葉に遮られた。
真紀が日向を手を引いて、歩いてきたのだ。
お姉さん?」
理恵を見た。理恵は悪戯っぽくニコニコしている。
真紀が言った。
『言おうと思っていたけど、私って、がいたの。』
『両親が離婚した時に、母親に、私は父に引き取られたの。』
『私、小さい時に父に引き取られてから、お姉さんのこと、よく覚えていないの。』
『つい最近、理恵さんがと知ったの。』
『偶然よね。こんな近くにが住んでいるなんて。』
『両親のこともあるから、賢ちゃんになかなか言い出せなくて、どうしようか迷ったけど。』
『知り合いで、良かった。安心したわ。』
日向が足元に来て抱っこをねだってきた。
理恵が私から菜緒を取り上げた。
理恵との距離が遠くなった。
日向を抱っこすると、真紀が日向の顔についた汚れを拭きに近寄ってきた。
真紀との距離が近くなった。
理恵は菜緒をあやしている。
真紀が言った。
『日向は菜緒ちゃんと実の兄みたいに仲がいいのよ。』
日向は菜緒と聞いたら、菜緒のことが気になり、私の胸からずり落ち、菜緒のところに行った。
お姉さん、苦労したけど、今は幸せな家庭を築いているの。』
『今度、私たちの家で、お互いに、空白の25年を語ろうって、約束したの。』
顔が引きつりそうになった。
理恵を見た。
理恵は口元に手を当てながら、笑っている。
理恵はとても悪戯っぽく言った。
『まさか、真紀さんの旦那が賢治さんとはねぇ。』
私がドキドキしていると、安心させようとこう言った。
『菜緒、日向くんのこと、好きみたいで、結婚すると言っているの。ませた子よね。』
『い・と・こ・だから、仲がいいのよね。』
と私の眼を見つめながら、意味深に言った。
理恵は、菜緒が私の子供とバラすつもりはないようだ。
理恵と真紀が菜緒と日向を連れて行った。
私は一人になった。少しほっとして、気持ちを整理した。
理恵と真紀がとは…。
丼をしていたとは思わなかった。二人の性感帯や性癖は全く違うのに…。
妻の真紀は、一途に私のことを好きだから、行動が読めやすい。感じ方もストレートだ。
でも、理恵、君は不思議な女性だよ。
理恵は行動も感情も感じ方も複雑で、源泉となる核心が読めない。性感帯もいつも微妙で敏感だ。
理恵、一番、愛しているよ。

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