それから半年、俺と田所は明暗分かれてきた。
俺はあの晩限りだったが、田所は定期的に珠美さんと体の関係を持ち続けた。
田所は俺と二人きりになると、そのことを自慢気に語ってくる。
そうやって聞かされると、なまじ珠美さんの体を知っているだけに凄く羨ましく思えた。
田所の俺に対する態度にも微妙な変化が見られた。
以前は、勢いだけで物事を語り、いざ事にあたるとなると急に怖気づき、
俺を頼ってくるようなところがあった。馬鹿ではあったが可愛げのある奴だった。
が、そういうところが徐々に見られなくなり、
それどころか俺より優位に立っている感が見られるようになってきた。
まあ、俺の僻みかもしれない・・・。
実際、俺はあの番以来、田所に多少の引け目を感じるようになってきた。
田所のアソコは立派なものだった。
それに対し俺は服を脱いだ時、実はこっそり皮を剥いた仮性の短小だ。
しかも二度とも田所よりも先に果てている。
同じ日に体験したとは言え、何だかんだで彼は19、俺は21、俺の方が童貞捨てるの遅い。
そして田所は半年間、珠美さん相手に経験を重ね、男としての自信をつけてきたようだった。
それでも馬鹿なところは以前のままで、そう言うところがあったから、
まだ俺は救われ、彼との友人関係を保てた。
そんなある日のこと、俺は佳恵さんと二人きりになる機会があった。
ふと佳恵さんが、
「珠美と田所クン、変よね。もしかして何かあったのかしら?」
鋭いなと思った。
知っている俺からしても二人は上手く隠しているなと思えていたのだが、
やはり分かる人には分かるものだ。
妬みで歪んでいた俺はつい田所を売った。
「内緒だけど実はあの二人、前々から出来ているんですよ。」
もちろん自分の事は棚に上げた。
「ええ?やっぱり!」
佳恵さんは驚きながらも自分の勘が当たったと、妙にテンションを上げて喜んでいた。
「うふふ、うふふ。40歳人妻と未成年の不倫。うふふ。」
おっとりした佳恵さんにもこういうところがあるのかと言うくらい、
テンションがおかしくなっていた。ちょっと驚いたが新鮮だった。
「珠美も変わらないなあ。」
佳恵さん曰く、珠美さんは以前にもいろいろとそういう事があったようだ。
俺はちょっと聞いてみた。
「佳恵さんはそういうことしないの?」
「ん?私?私は旦那一筋・・・て、わけでもないか・・・。」
そう言いペロっと舌を出す。そしてこう切り替えしてきた。
「杉クンはどうなの?年の離れているおばさん、そういう対象で見れる?」
普段の佳恵さんの口からは想像つかない質問だ。
「いや、俺は女性経験ないから・・・。でも、佳恵さんだったら、いいですよ。
と言うか、前々から佳恵さんのこと好きだし。」
まじモードで言ってみた。珠美さんとのことはこの際なかったことに。
しばらく沈黙。ただ佳恵さんの表情を見るに、手ごたえは悪くないと思った。
が、佳恵さんは急に茶化すような言い方で、
「ダメダメ。田所クンが上手い事やっているから、自分もって思ったんでしょ?
私はその手には乗らないんだから?。」
鋭い。佳恵さん好きってのは嘘じゃないけど、田所への対抗心からと言うのも当然あった。
「いや、そうじゃなく本当に・・・。」
と弁解しようと思ったが、この会話はここで打ち切られた。
がっかりした。
が、そう言いつつもそれから佳恵さんの態度が変わってきた。
俺に対し妙に優しくなり、さりげなく親しみを見せるようになった。
俺もことさら殊勝に佳恵さん一筋の態度を崩さなかった。
その間も田所はおめでたくも珠美さんとのセックス自慢を俺にしてくる。
俺は佳恵さんと進行中というのを気取られないように、
ひたすら田所を羨ましがり、煽った。
案の定、彼は調子に乗り、自分の快楽ばかりにしか目がいかなくなった。
そしてひと月もしないうちに佳恵さんはあっさりと落ちた。
仕事休みの日に二人で遠出した。
平日で旦那にもばれず、他のパートにもばれない日を選ぶのは苦心した。
そしてそこのホテルで体を重ねた。
正直、田所と珠美さんのことを佳恵さんが知らなければ、
彼女はいくら俺が告白したところで、自制心が働いて靡かなかっただろう。
他人もやっている、だったら自分も大丈夫という気持ちになったんではないだろうか。
ともかく佳恵さんと遠くのホテルへ行った。
ベッドの上で佳恵さんの服を1枚ずつ脱がす際、明らかに手が震えていた。
珠美さんとの時もビビっていたが、、その時よりも緊張した。
ただあの時は終始珠美さんのリードだったし、
俺は流れに半ば強引に乗せられただけだったから戸惑いが先立ったが、
今回は佳恵さんは俺に委ねてきている。俺は童貞(と言うことになっている)だと言うのに。
お互い緊張していた。
俺がまごまごしながらも、佳恵さんのブラのホックを何とか外したその瞬間、
「恥ずかしいっ・・・。」
そう言って佳恵さんは俺に強くしがみついてきた。
肌のぬくもりと佳恵さんの匂いが直に伝わってきて、興奮。
そのままベッドに押し倒し唇を吸う。自然と舌を絡ませながら。
考えてみると、珠美さんとの時はキスしなかった。これが初チューか・・・。
そしてブラを剥いだ。
横になっているので潰れてはいたが、揉んで見ると柔らかくいいおっぱいだった。
そしてショーツを下ろす際、佳恵さんは恥ずかしさのあまりか、
両手で顔を覆っていた。
でも腰をくねらせ、浮かせ、ショーツをおろす俺には協力的だった。
陰毛は縦に一本筋が通ったように生えていて、広がりがなかった。
逆三角形に毛深かった珠美さんとはここも違っていた。
悪いけどやっぱり比べてしまう。
そして佳恵さんの方がいいと実感する。俺はちょっと嫌な男だ。
そのままマンコに舌を這わせ、指で慣らし、何とか知識を動員して、
膣をとろとろにした。液がたっぷり出てきて驚いた。
佳恵さん、こんなに濡れるんだ。
「もう・・・恥ずかしいっ・・・やだっ・・・。」
その間、佳恵さんはずっと本気で恥ずかしがり、顔を隠し、体をくねらせていた。
挿入しようと俺はベッドの上のゴムに手を伸ばしたら、
佳恵さんはその手を抑え、ゴムを掴ませてくれない。
俺も生でやりたい気持ちもあるが、やはり妊娠とか怖い。
でも佳恵さんは首を横に振り、
「そのままでいいから。」
と断固ゴム装着を許してくれない。妙なところで頑固だ。

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